なめらかバスチーをすでに手にとっていただいた方はお気づきかと思いますが、パッケージにもかなり力を入れております。今回はさまざまな試行錯誤の末に誕生したなめらかバスチーを表現したパッケージが完成するまでのストーリーをまとめました。
なめらかバスチーはこちらのパッケージに入れてみなさまのお手元にお届けしています。
手にとっていただいた方はお分かりかと思いますが、表面の質感や見た目など細部にまでこだわって作りました。「なめらかバスチーらしさ」をパッケージにどうすれば表現できるか、手にとっていただいた方に喜んでいただけるかということを考え、試作を繰り返し完成させました。
本稿では「見た目」と「質感」の2つの要素それぞれに対してのこだわりを二人のデザイナーにヒアリングしてまとめたものを文章にしていますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
なめらかバスチーのWebサイトやパッケージ、手提げ袋などプロダクトに利用されている独自の模様は、社内の女性デザイナーが水彩絵具で描き上げた唯一無二のパターン(模様)です。このパターンは「ボウルの中でバスクチーズケーキの素材が混ざり合う様子」を表現するために、同じ黄色でも濃度の違う黄色が取り入れられています。
「ただ濃度の違う黄色を並べても混ざり合う様子などの表現はできない」(女性担当者)ことから、「ウェットインウェット」や「リフティング」という水彩画の技法をうまく取り入れて何度も描き直しをして出来上がったのがこのパターンなのです。
こうして出来上がったこだわりの詰まったなめらかバスチーのパターンを、今度は箱や手提げ袋という立体的なプロダクトにしたのは社内の男性プロダクトデザイナーです。パッケージは立体物であることからさまざまな角度からパターンが一番美しく見える角度を検証するために、いくつもプロトタイプを作り見栄えなどを確認していました。
このパッケージと手提げ袋にはキャンバス紙(画用紙)のような手触りの紙が使われており、まるで一つ一つのパッケージや手提げ袋にパターンが手書きされているかのような表現をしました。その理由を担当のプロダクトデザイナーは「お客様が手にとったときに『手作り感』や『あたたかみ』を感じていただきたかった」と説明します。
こうしてそれぞれ2名のデザイナーが持つなめらかバスチーに対する想いや特徴、こだわりなどを表現したのがこちらのパッケージです。このパッケージはとても好評で、横浜市内の「UNI COFFEE ROASTERY」各店舗でも手にとってご覧いただくことができます。
今回はパッケージの見た目についてご紹介しましたが、いつか機能面についても取り上げることができればと思います。